COCOMEISTERで使用されている革素材、パティーナシリーズ(ヌメ革)の紹介です。

ココマイスターのパティーナは、非常に革らしい革と言える逸品になります。
こちらで、パティーナのお手入れ、メンテナンスを含め、その魅力について解説します。
パティーナ(ヌメ革)とは?
ココマイスターのパティーナとは、ココマイスター独自の名前で、一般ではヌメ革と呼ばれる代物です。(ミネルバボックスを使った製品がココマイスターではマルティーニと名付けられているのと同じケースです。多分。。。)
因みにヌメ革とは、タンニンなめしを施しただけで、染色や塗料などによる仕上げを行っていない牛革になります。
パティーナは、植物から抽出した渋成分(タンニン)のみで鞣し、オイルを加えた、ベジタブルタンニンレザーと呼ばれるヌメ革です。成牛のショルダー(肩)部分から成り、本革特有のシワや色ムラが分かりやすいのが特徴です。このシワやムラを目立たなくするために顔料仕上げという方法がありますが、革らしさは、分かりにくくなってしまいます。パティーナはそのような加工を施さず、自然のままの風合いを残して仕上げているため、まさに革好きの人の為の革といえます。牛の傷やシワ・血管や毛穴の痕などの自然な表情、素朴な革の匂い、温かな手触りを持つ、皮革の代表格です。植物の渋のみでなめされている為、自然に優しく廃棄後も土にかえることができる、素朴ですが素晴らしい素材と言えます。
そして、ココマイスターで使用しているヌメ革(パティーナ)は、イタリアの名門タンナー、ワルピエ社のなめした極上の逸品になります。

革キチならば誰もがその名を知るブッテーロというレザーになります。
パティーナ(ヌメ革)の特徴
パティーナ(ヌメ革)の特徴として、使い込むほどに艶やかな飴色に変化する経年変化・エイジングは特筆すべき事と思います。
個人的にはその経年変化・エイジングの美しさは随一と思っています。
丈夫だが傷がつきやすい
ヌメ革はその加工法上、他の皮革に比べて繊維の目が詰まっているため非常に丈夫です。少々荒い扱いをしても革自体が大きく損傷することはありません。しっかりとケアをしていれば数十年単位で使い続けることが可能です。しかし、ヌメ革は表面加工がされていませんので、表面の傷はつきやすいです。爪があたったり、ちょっとこするだけで簡単に傷がついてしまいます。その傷さえ味に見えてしまう、不思議な革です。
使い続けることで、柔らかさ・色合い・艶がでてくる
タンニンなめしによりなめされていますので、当初は繊維がびっしりと並んでいるため、固くゴワゴワしています。しかし、使い続けることで繊維がほぐれてクッタリしてきます。使ううちに手の脂などが染み込んだり、日光などでツヤが出てきたり、あめ色へと変化し、唯一無二の存在へと変化します。使用するごとに味のでる、10年後が楽しみな皮革です。
動物そのものの革だから革ごとに個性がある
パティーナは、表面加工をほとんどしていない、素の状態に近い革です。そのため、革の元となった動物それぞれの個性が残っています。生きているときにできた傷痕(バラ傷)、血が通っていた痕(筋とよびます)などがこれにあたります。これらは本革である証ですので、傷などが味わいになります。
水に特別弱いので水濡れに注意!
ヌメ革は表面になにも加工をされていないので、水に特別弱いことで知られています。特におろしたて当初は水に濡れるとすぐにシミになってしまうので、ある程度使い込んで表面がコーティングされるまでは特に注意が必要です。水シミで色が濃くなってしまった部分は、経年変化により目立たなくなります。
パティーナシリーズの姉妹シリーズ
パティーナシリーズは、スムースレザー(なめらかな革)ですが、ココマイスターには、同じイタリア産のヌメ革を型押しし、汚れや傷が目立たない様な仕様となっているロッソピエトラシリーズがあります。
ロッソピエトラシリーズ
上の写真は、イタリア産のヌメ革、ピエトラレザーを使用したロッソピエトラシリーズになります。
パティーナシリーズ同様、イタリア産のヌメ革を使用していますが、型押しをし、シボの様な表情を付けて有るので、傷が目立たないのが特徴となっています。
もし、傷が目立たない方が良いという方は、ピエトラシリーズの方がお勧めです。
参考⇒ロッソピエトラ
パティーナ(ヌメ革)のお手入れ
パティーナは革の表面に加工がほとんどされていないため、水濡れなどによるシミがつきやすいのが特徴です。使い込んでいくと手の油や革自体から出る油により自然の保護膜ができますが、まっさらな状態のヌメ革はやや汚れやすいので、購入した後、コロニル・シュプリームクリームを塗ると、汚れがつきにくくなります。水シミもクリームの油分により付きづらくなります。また神経質な方は防水スプレーによる保護も併せると効果的です。しかしながら、ヌメ革は傷やシミなどが味となっていくため、そこまで神経質にならず荒く使う方が、ヌメ革としての味が出てくるかと思います。
パティーナ(ヌメ革)の財布
上の写真は、ココマイスターの社員さんの財布で、パティーナ長財布になります。
ココマイスターのパティーナ長財布を、掘り下げて解説しているページはこちら⇒⇒⇒パティーナ長財布~ココマイスターの社員さんの財布~
パティーナ(ヌメ革)の勧め
パティーナ(ヌメ革)は、私見ですが、もっとも革らしい自然な経年変化をする素材の一つだと思います。
白い革がだんだんと飴色になっていく様子は、白木にニスを塗るかの様な感じで、経年変化した際の、ニスでコーティングしたかの様な美しさは特筆すべきと思っています。
且つ、ココマイスターで使用しているヌメ革は、イタリアの名門タンナーのワルピエ社のなめした極上のブッテーロになります。
これ以上無い最高の素材を、手先の器用さでは世界一の日本の熟練職人が縫製したココマイスターのパティーナ・ヌメ革、お勧めです。
パティーナ・ヌメ革の価格
ココマイスターのパティーナ・ヌメ革素材の値段です。
長財布 | 24,000円~ |
二つ折り財布 | 22,000円~ |
小銭入れ | 10,000円~ |
名刺入れ | 12,000円~ |
キーケース | 12,000円~ |
※価格は時々変わる事が有るので、公式サイトでご確認ください。
ココマイスターの製品を、ココマイスターの社員さんと共に掘り下げて解説しているページはこちら⇒⇒⇒ココマイスターの財布と名刺入れ、カバンをココマイスターの社員さんと共に徹底解説!
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