AYAME ANTICOは、2014年6月に産声を上げた新しい革製品のブランドになります。
アヤメアンティーコは、日本で十分な実績を挙げた上で、更にイタリアのフィレンツェで革製品の技術を学んだ若きマエストロ、菖蒲智氏が立ち上げたブランドという事で、注目を集めているメーカーになります。
こちらで革キチ注目のブランド、アヤメアンティーコ(AYAME ANTICO)について、詳しくご紹介したく思います。
アヤメアンティーコ(AYAME ANTICO)代表・菖蒲智氏
アヤメアンティーコ(AYAME ANTICO)の創業者・菖蒲智氏は、茨城県結城市出身の結城市育ち。
結城市というと、結城紬で大変有名ですが、菖蒲さんのお母様は、結城紬の職人さんだそうです。
おそらく、お母様から職人魂を受け継いでいたのでしょう。
菖蒲さんは大学を卒業すると、革製品ブランドの創業者の一人として創設に携わり、そして、製造責任者として活躍なさっていました。
その中で、イタリアの革文化に魅了された菖蒲さんは、お母様から受け継いだ職人魂に火がついたのか、御自分の目でイタリアの革文化に触れたく思い、渡伊なさいます。
そして、フィレンツェで革製作を学んだ後、本場イタリアで実際に革製品を製造・販売しながら生活してきた経験をもとに、今回、厳選したイタリアンレザーを主に取り扱う皮革製品の新しいブランド『アヤメアンティーコ(AYAME ANTICO)』を立ち上げられました。
上の写真が、アヤメアンティーコ(AYAME ANTICO)代表、菖蒲智氏です。
菖蒲さんが手にしているのは自作であり、御自分で愛用なさっているポルタフォーリオ フォルマエッレ、L字ファスナーの小銭入れになります。
そして・・・菖蒲さんが着ていらっしゃるベストなのですが、なんと!100年前位に作られたモノだそうです!!
『本当に良いモノは絶対に長く愛用したいと思う筈だし、実際に長く使えるんですよ』と語る菖蒲さんの信念の下、自分が愛用したモノを、子供や孫に受け継いでいける様な、そんな製品を作りたいとの思いで、イタリア語で『古風なもの、アンティークなもの』という意味の『ANTICO』をブランド名にしたそうです。
管理人WalletLaboは、そんな菖蒲さんと先日、お話しする機会が有ったのですが、革に関して話して下さる菖蒲さんは、無邪気な少年そのもの!
とても嬉しそうに、珍しい革の話しや、こんな製品を作ったという事を話して下さいました。
アヤメアンティーコ(AYAME ANTICO)菖蒲智氏の作品
アヤメアンティーコ(AYAME ANTICO)の菖蒲さん作の珍しい作品をちょっとだけご紹介したく思います。
特大リュックサック
上の写真は、菖蒲さん作の特大のリュックサックになります。
写真で大きさが解りますでしょうか?
小学生なら入りそうなくらい、大きなリュックサックなんです。(やや大げさ)
一体何を入れるのかしら?と思ったら・・・今まで見たことのないようなバッグを作りたかったからと、イタリアの革一枚をまるごと使用した贅沢なバッグを作りたかった為に製作したそうです。
菖蒲さんの談話『完全に私の趣味として作成してしまいましたが、やはり容量が大きいだけあって色々なものが入るので重宝しております。ただ、革一枚分プラス裏地の重さがございますので、何も入れていない状態でも既に重く、
パンパンになるまで荷物を詰めると平地でも山登りをしているような状態になります。。(汗)』
成程・・・趣味が高じて職業とした方ならではですね!
画家の為のリュックサック
上の写真は、イタリア人の画家のお友達に『キャンパスが入るリュックを作って欲しい!』と頼まれて作った一品との事。
キャンパスを入れるのであれば、この位の容量が必要でしょうし、また、キャンパスを入れる為のリュックサックは多分あると思うのですが、それを革で作って欲しいと思うあたりが、革が文化として定着しているイタリアだなぁ・・・と二重に感心してしまいました。。。(こちらの写真は、菖蒲さんから提供して頂き、掲載許可を頂いて掲載しております。)
書類入れ
こちらは菖蒲さんが使っていた革製の書類入れ。
なにか、宝の地図でも入っていそうな感じです!
見た瞬間に、これ欲しい!と思ってしまいました。
こんな珍しい革製書類入れは、間違いなく世界に一つだけの逸品でしょう!!
トートバッグ
こちらもまた珍しい、革製トートバック(でいいのかな?)
これはもう、見た瞬間に、その美しい『トラ』に惹きこまれました!
因みに『トラ』とは、革の表情としてよく見られる、大きな直線状のシワや帯状の色ムラの事で、見た目が虎の縞模様に似ているため、『トラ』と呼ばれています。
写真で『トラ』の様子、解りますでしょうか?
この『トラ』を、時々、何か亀裂が入っているとか、或いは傷んでいると思っている方がいますが、それは大きな誤解です。
『トラ』とは何かというと・・・牛の身体の首から肩にかけて、いわゆる「ショルダー」と呼ばれる部分では、皮がダブついて、大きなひだのようになっています。(太っている人の首の部分に皺が有る様な感じを思い浮かべて貰うと、解り易いかもしれません。)
そして、その皮を鞣(なめ)して平らな革にすると、ひだの折れ目が筋状の痕として残り、周りより若干薄い色に染まるのですが、これこそが『トラ』の正体なのです!(牛からとったのに『トラ』とは如何に?!)
すなわち!『トラ』は天然の革にしか見られないモノなのです!
時に『トラ』の模様を気持ち悪いと感じる人もいるようですが、『トラ』は欧米では革の個性として大変親しまれています。
でも・・・この『トラ』は、かなり個性が強いですね!
菖蒲さんと話していて思ったのですが、菖蒲さんは、この様な個性の強い、味の有る革が大好きなようです!
縫製部分も・・・全部手縫いだそうです。
ミシンの様に正確ですが、でも、良く見ると手縫いならではの味が出ているの、お解り頂けますでしょうか?
正確な間隔で、仕上げを美しくする事だけを目的にするならば、ミシンで縫ったのと代らない、なので、菖蒲さんは手縫いならではの味に拘りたいという事を、熱く語って下さいました。
こちらは菖蒲さん作のショルダーバック。
これもまた・・・味の有るというか、個性の強い作品ですね!!
アヤメアンティーコ(AYAME ANTICO)の革素材、ミネルバボックスとミネルバリスシオ
ここまで、菖蒲さんの主にマニアックな部分にフォーカスしてきましたが、アヤメアンティーコ(AYAME ANTICO)で扱っている素材は、イタリアで受け継がれる伝統のバケッタレザー、ミネルバシリーズの中の、ミネルバボックスとミネルバリスシオになります。
ミネルバボックス
ミネルバボックスの特徴は、革本来の表情(傷やシワなど)を残した自然さであり、シボにあるといえます。
上の写真は、二つともアヤメアンティーコ(AYAME ANTICO)・ミネルバボックスを使用した財布なのですが、上の方がシボが多いのがお解り頂けるかと思います。(写真だと少し解りにくいかな。。。)
このシボ(凹凸の様なモノ)を持った、同じモノが二つとない自然の風味こそが、ミネルバボックスの特徴と言えます。
ミネルバリスシオ
対して、上の写真はミネルバリスシオの財布になります。
イタリア語でLiscio(滑らか)の意味を持つ革素材のミネルバリスシオは、その名の通り表面が滑らかな革になります。
牛革の中で一番強度の高いショルダー(肩の部分)を使用した革で、オイルをたっぷり含んでおり、しなやかでコシがあることが特徴となっています。
アヤメアンティーコ(AYAME ANTICO)では今のところ、このミネルバボックスとミネルバリスシオを中心に製作なさっていますが、更に今後は、日本で取り扱いのない希少な革や、財布以外の鞄などの製作、さらには故郷の名産品、結城紬とのコラボを考えているそうです。
アヤメアンティーコ(AYAME ANTICO)への期待
上の写真は、菖蒲さんの製作道具の一部です。
手縫いに拘り、一つずつ手がけた菖蒲さんの作品は、職人の掌が伝わってくる暖かみの有る逸品となっています。
アヤメアンティーコ(AYAME ANTICO)の今後が本当に楽しみですね!
上の写真は、WalletLaboが愛用している菖蒲さん作、ミネルバボックスを使用したペンカバーになります。
このペンカバー、めっちゃ評判いいんですよ!
ペンを革のケースに入れている人は、中々いないですからね!(私の周りでは私一人です!)
これをジャケットのポケットに入れておいて、サッと出して使うと、ラグジュアリーな気分になります。
管理人WalletLaboが所有するアヤメアンティーコの作品
管理人WalletLaboが所有するアヤメアンティーコのレザーアイテムをご紹介します。
ミネルバリスシオ ポルタカルテ(名刺入れ)
詳しくはこちら⇒アヤメアンティーコの名刺入れ「ミネルバリスシオ ポルタカルテ」
チントゥーラ ファッタアマーノ(ベルト)
詳しくはこちら⇒アヤメアンティーコのベルト「チントゥーラ ファッタアマーノ」
チャンベッローネ(キーケース)
詳しくはこちら⇒アヤメアンティーコのキーケース「チャンベッローネ」
アヤメアンティーコ(AYAME ANTICO)の財布と名刺入れの価格
アヤメアンティーコの財布、小銭入れ、名刺入れの値段です。
ミネルバボックスシリーズ
長財布 | 27,000円~ |
ラウンド財布 | 29,000円~ |
二つ折り財布 | 24,000円~ |
小銭入れ | 8,500円~ |
名刺入れ | 12,000円~ |
ミネルバリスシオシリーズ
長財布 | 27,000円~ |
ラウンド財布 | 25,000円~ |
二つ折り財布 | 25,000円~ |
小銭入れ | 11,000円~ |
名刺入れ | 12,000円~ |
※価格は変更になる可能性が有るので、公式サイトでご確認ください。
アヤメアンティーコ公式サイト
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